SonosのプレミアムスマートサウンドバーSonos Arc Ultraを、今回Sonos様よりご提供いただき試す機会をいただきました。
それにしても──なんと立派なサウンドバーでしょうか。

「こんなに本格的なサウンドバー、我が家に本当に必要なのか?ちゃんと使いこなせるのか?」最初は正直、そんなふうに思っていました。
我が家にはテレビがなく、映像視聴は27インチのPCモニター頼り。住まいも広くはなく、集合住宅で壁掛けにするスペースの余裕もありません。
このサウンドバーは幅117.8cm、価格は約15万円と、どう見ても“音にこだわる人のガチ機材”。うちには似つかわしくない、と感じていました。
――それでも。
「子どもがまだ小さく、映画館の臨場感を味わう機会が減った」
「家でも音楽や映画を少しでも深く楽しみたい」
そんな思いから、この贅沢すぎるサウンドバー“Sonos Arc Ultra”を迎え入れてみることにしたのです。
広くて壁掛けのリッチな空間ではなく、ごく普通の家庭環境。そんな我が家でも、このサウンドバーで上質な音体験は得られるのか?暮らしに馴染むのか?
実際に使ってみたからこそ言える、リアルな感想をお届けできればと思います。
この記事で紹介しているSonos Arc Ultraは、Sonos様より製品提供を受けて作成したPR記事です。
ただし、使用感やレビュー内容についてはすべて実際に使用した正直な感想をもとに記載しています。
Sonos Arc Ultraってどんな製品なの?

サウンドバーとは、テレビやモニターに接続して、音を立体的に、迫力あるものにしてくれる横長のスピーカーのことです。
一般的なスピーカーと何が違うのでしょうか。最大の特徴は、1本のバーの中に複数のスピーカーが内蔵されている点です。これにより左右だけでなく、上下方向への音の広がりも再現でき、臨場感を伝える設計になっています。
また、省スペースかつスマートなデザインで設置しやすく、複雑な配線も必要ないことから、ホームシアターの入り口として人気のあるカテゴリとなっています。
Sonos Arc Ultraは、Sonosが展開するサンドバーの中でもプレミアムクラスのサウンドバー。
14基のスピーカーを内蔵しており、Dolby Atmosに対応することで、音に包み込まれるような立体的なサウンド体験を実現しています。

さらに、Wi-Fi経由での接続や、Sonosアプリによる操作、音声アシスタント対応など、スマート機能も充実。
ケーブルを最小限に抑えた設計で、シンプルかつ洗練されたデザインも魅力のひとつです。
Arc Ultraは単体で9.1.4chの再生に対応する高い完成度を誇り、さらにSonos Sub 4(サブウーファー)やSonos Eraシリーズ(リアスピーカーとして左右に2つ)を組み合わせることで、ホームシアターのサラウンドサウンドが実現できます。
スポンサーリンク【レビュー】Sonos Arc Ultraを実際に使ってみた
Arc Ultraを開封してまず感じたのは、その圧倒的なサイズ感でした。

事前にスペックを確認していたとはいえ、実際に目の前にすると「やっぱり大きいな」というのが正直な印象です。横幅は117.8cm。サウンドバーとしてはかなり大型の部類に入ります。とはいえ、高さはわずか7.5cmと抑えられており、全体のフォルムも非常にスマート。
曲線のラインが柔らかく印象的で、思ったほどの圧迫感はありませんでした。その存在感と洗練されたデザインが両立している点に、Sonosらしい美意識を感じました。
設置については少し悩んだものの、今回は27インチモニターと組み合わせる形でデスク上に設置。
我が家のデスクは横幅180cm以上あるため設置には余裕がありましたが、これはあくまで特殊な環境です。

一般的なデスク(120〜140cm程度)では、Arc Ultraを置くのはかなり難しいと思います。仮に置けたとしても、モニターや周辺機器とのスペースの兼ね合いが課題になるでしょう。
広めの設置環境がある方には最適ですが、このサイズ感は“置き場所を選ぶ”という意味で、導入時に最も注意すべきポイントのひとつだと感じました。

Arc Ultraは、接続・操作がとてもシンプルです。
普段使っているApple Musicは、スマホからAirPlayでスピーカーを選ぶだけ。本体を操作する必要はなく、いつもの音楽がそのまま高音質で楽しめます。
Sonosアプリを使えば、他の音楽ストリーミングにも対応。再生や音量調整も直感的で、複雑な設定は一切不要です。
便利なのが「ナイトサウンドモード」。
夜間でも低音を抑えつつ、セリフなどはクリアに聴けるため、周囲への配慮もできます。
高機能なのに、操作はとても手軽。これなら誰でも気軽に本格的な音響体験を楽しめると感じました。

さて、このArc Ultraの魅力の一つが、Dolby Atmosによる立体音響体験です。
私も実際に「映画」と「音楽」の2つの方法で、Dolby Atmosの再生を試してみました。
結論から言うと、Dolby Atmosの再生を体験できたのは音楽のみでした。というのも、Dolby Atmosでの再生が可能かどうかは、Arc Ultra本体だけでなく、PCやモニターなど接続環境にも大きく左右されるためです。
私の環境では、HDMI eARC接続による再生に対応していなかったため、映画でのDolby Atmos体験は叶いませんでした。
Arc Ultraは、本来テレビと接続して映画を楽しむことを想定した製品です。
今回のようにテレビがなく、PCモニターのみという環境では、Dolby Atmosによる映画視聴はPC側の環境に委ねられるということです。
ただ、正直に言えば、私は最初それに気づかず、Dolby Atmosで映画を見ていると勘違いしていたほど。
それでも「すごい」と感じていたのは事実で、あとからDolby Atmosではなかったと知った今でも、Arc Ultraの基本性能だけで十分に感動的な視聴体験が得られていたのだと実感しています。

残念ながら、Dolby Atmosでの映画体験は叶いませんでしたが、音楽においてはしっかりとその効果を体感できました。
普段から利用しているApple Musicには、Dolby Atmos対応の音源が豊富に揃っています。
Sonosアプリ経由でApple Musicを開き、対応楽曲を再生するだけで、いつも聴いているあの曲たちが立体的に響いてくるんです。
ボーカル、楽器、効果音が、目の前・左右・上空など、さまざまな方向から聴こえてくる感覚。
「これは楽しい!」と思わず声が出るほどの体験で、お気に入りの曲がまるで“その場にいるかのようなリアルさ”で響いてくる──心が踊るとは、まさにこのことだと感じました。

接続も簡単なので、これからもDolby Atmos対応音源を気軽に楽しんでいきたいと思っています。
ただ、やっぱり映画でもこの体験をしてみたい……!という気持ちが、今は強く残っています。
現状のPCモニター環境では難しいのですが、今後音響環境を整えていく“楽しみ”としてとっておこう──そう思える体験でした。
Arc Ultraには、集合住宅など音量に配慮が必要な環境でも快適に楽しめる機能が3つあります。
それが「Trueplay」「ナイトサウンドモード」「スピーチエンハンスメント機能」です。
ただ音を出すだけでなく、設置環境に合わせて“最適な音体験”を届けてくれるのがArc Ultraの魅力です。

「Trueplay」は、部屋の形状や家具の位置に応じて、音の響き方を自動で最適化してくれる機能です。Sonosアプリを使い、壁や床、家具などの反射音を測定することで、その空間に最も適した音のバランスを実現してくれます。調整後は、セリフがよりクリアに聞こえたり、音の広がり方が自然になったりと、部屋に合った没入感のあるサウンドが楽しめます。大音量でなくても十分に浸れる音空間が整う点は、集合住宅では特にありがたいポイントです。
「ナイトサウンドモード」は、映画や音楽の中の大きな音(例:爆発音)を自動的に抑え、小さな音(例:ささやき声)を持ち上げるという機能です。Sonosアプリ内のスイッチをオンにするだけで簡単に設定できます。我が家でも、夜中に音楽を流してリラックスする時間があるのですが、この機能のおかげで、音に気を遣いすぎることなく安心して楽しめるようになりました。「音量を上げられない環境」でも、きちんと聞こえる安心感はとても大きいです。
映画やドラマなどの映像コンテンツをより快適に楽しませてくれるのが、「スピーチエンハンスメント機能」です。これは、セリフの音だけを強調して明瞭に再生してくれる機能で、アプリ上では4段階の調整が可能です。2025年のアップデートではAIが活用され、聴覚に課題のある方々の声を反映して開発されたという背景も。ナレーションや登場人物の声が前に出て、音量を上げずにもしっかり聞き取れるようになるのは、まさに「壁が薄い」「大きな音が出せない」家庭にはぴったりの機能だと感じました。

正直、サウンドバーという製品に対して、どんな体験ができるのか未知数でした。
しかし、一度Arc Ultraの音を体感してしまった今、もう普通のスピーカーには戻れません。
映像も音楽も、まるで空間ごと作り変えられるような没入感と立体音響の豊かさに、ただただ驚かされました。
もちろん、まだArc Ultraの全てのポテンシャルを引き出せているわけではありません。
ですが、それでもこの製品が持つ価値を十分に理解できたと感じています。
Arc Ultraは、暮らしの音環境を変えてくれる一台です。実際に体験してみると、その音の豊かさに魅了され、以前の環境にはもう戻れないと感じるほどの価値がありました。
使ってわかった、Arc Ultraのメリットと気になる点
Arc Ultraは、音楽や映画を日常的に楽しみたい方、そして音に包まれるような空間的な体験に惹かれる方に強くおすすめしたい製品です。
これまで使ってきたどのスピーカーとも異なる、圧倒的な表現力と立体感を自宅で手軽に体感できます。
Sonosのホームオーディオ製品の中でも、最初の一台として導入するならArc Ultraがベスト。
そのサウンドは、きっと想像を超える体験を届けてくれるはずです。

音質についての不満は一切ありません。
映画も音楽も、これまでとはまったく違うレベルの臨場感と立体感で、“空間で味わう”感覚を日常に取り入れられます。
そのうえで、あえて挙げるとすれば──サイズ感が唯一の注意点です。
Arc Ultraは設置前から「大きい」とわかっていたものの、実際に置いてみるとその存在感はかなりのもの。
一般的なデスクやテレビ台では厳しい場合もあるため、設置場所の確保は事前にしっかり検討する必要があります。
とはいえ、それを差し引いても、これまでの音環境が一新されるような体験が得られることは間違いありません。
Arc Ultraは、“沼の入り口”ともいえる製品。その魅力に気づいたとき、次の音環境がきっと見えてくるはずです
まとめ|Arc Ultraが変えた音響体験。満足だけど、ここが“入り口”だった。

レビューを通して感じたのは、Sonos Arc Ultraがあるだけで、自宅の音環境が一変するということでした。
映像への没入感、音楽の広がり、その全てが今まで使っていたスピーカーとはまったく別物。
ただ“音を出す”のではなく、“音で空間をつくる”という体験を、はじめて味わうことができました。
最初は「これ1本で完結」と思っていましたが、使えば使うほど、もっとこの世界を深掘りしてみたくなる__“音の沼”が広がっているのを感じました。
特に、9.1.4chのフル構成に対応するSonosのシステムは、「自宅に映画館をつくる」夢を現実してくれるような魅力があります。
そして、次に気になってくるのが“低音”の表現。
Arc Ultraだけでも十分に豊かな音響体験が得られましたが、その土台をさらに深く支えてくれる存在が「Sub(第4世代)」です。
実はSub 4も今回一緒に体験する機会を頂きました。次回はArc Ultraと組み合わせて使用した、Sonos Sub 4のレビューをお届けします。
果たして、低音が加わることで体験はどう変わるのか?音の厚み、映画の迫力、音楽の深みは?
引き続き、リアルな暮らしの中でのレビューを綴っていきます。お楽しみに。

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