Sonos Arc Ultraのサウンドバーで体験した、あの音に包まれる感覚にすっかり魅了されていた私です。
その満足感を、さらに一歩深めてくれたのが、今回ご紹介するSonos Sub 4です。

Sub 4は、重低音を担うサブウーファーというカテゴリーのスピーカー。
Arc Ultraと組み合わせることで、音にさらなる立体感と厚みが生まれ、家にいながら映画館さながらの臨場感を楽しめるようになりました。
この記事では、そんなSub 4がどんな役割を果たすのか?
そして、一般家庭において本当に必要なアイテムなのか?
実際に集合住宅・27インチモニター環境で使用した体験をもとに、正直なレビューをお届けしていきます。
この記事で紹介しているSonos Sub 4は、Sonos様より製品提供を受けて作成したPR記事です。
ただし、使用感やレビュー内容についてはすべて実際に使用した正直な感想をもとに記載しています。
Sonos Sub 4ってどんな製品なの?

音楽や映画の中で重低音と呼ばれる音_例えば爆発音や地鳴り、ベースライン、などの体に響くような低い音。この音を担当するスピーカーをサブウーファーと言います。
通常のスピーカーは、中高音域をメインに再生するように作られていますが、より低音域を深く、力強く再現するには専用の構造が必要となるんですね。その役割を担うのが低音専用のスピーカー=サブウーファーとなります。

Sub 4はまさに音の土台を支える存在です。
Sonos Arc Ultra単体でも感動的な音場体験ができていましたが、Sub 4を組み合わせて使用することで音の空間に深みと迫力が加わります。
映画の爆発音が空気ごと震えるように感じられたり、音楽のベースラインが床から体へ響いてくるような感覚が生まれ、“音が聴こえる”という次元から、“音を体で感じる”という体験へと変化していきます。
Arc UltraにSub 4を加えることは単にスピーカーを増やすということではありません。システム全体が調和して、よりリッチで洗練された音響環境を作り出してくれるんです。実際に体験してみると、Sub 4が「ある」と「ない」とでは、音の厚みと臨場感が全く違いました。
スポンサーリンク【レビュー】Sonos Sub 4を実際に使ってみた
ウーファーという機材を自宅に迎え入れるのは今回が初めての経験です。
届いた箱はずっしりとしていて、存在感があったのが印象に残っています。公式スペックでは重さが11.79kgです。“ただものではないものが家に来た”という感覚で、「これは本気の機材だな」と静かに語り掛けてくるようでした。

とはいえ、印象はただ重たいだけではありません。
マットな質感のボディは今回Sub 4の新デザインで上品です。デザインは中央がくり抜かれていてドーナツのようにも見えます。ウーファーってこういう形なんだ…と驚きもありました。直線と、曲線が共存するデザインは独特なフォルム。ミニマルで洗練された印象があり美しいです。カラーはブラックとホワイトの2色展開でインテリアに合わせて選ぶことができます。
さらに、このSub 4は縦置きでも、横置きのどちらにも対応しており設置の自由度が高いのも魅力。インテリアとして“見せる”のも良し、ソファ下に“隠す”のも良し。こうした機能性と美しさを兼ね備えた設計は、まさにSonosらしいデザイン哲学を感じさせてくれました。
Sonos Arc Ultraのときも感じたことですが、Sub 4の接続も驚くほどにスムーズでした。今回もセットアップには専用アプリ「Sonosアプリ」を使用します。
手順はとても簡単。Sub 4は本体下に電源ケーブルを接続するための端子があるのでそこにコードを挿します。Bluetoothボタンは本体の背面にあります。この状態でSonosアプリを開くだけで本体を認識し、画面に表示されています。

接続が完了すると、Arc Ultraと同じオーディオグループ(私の場合は「リビングルーム」)に自動的に組み込まれ、1つのシステムとして動作するようになります。
音を再生したいときは、アプリ内でこの「リビングルーム」を選ぶだけで、Arc UltraとSub 4が連携して音を鳴らしてくれる仕組みです。
改めて実感したのは、Sonos製品の接続のわかりやすさと、導入のハードルの低さ。
ガジェットに詳しくなくても、アプリの指示どおりに進めれば、まるでプロが組んだような音響環境が完成する──この体験の手軽さは、Sonosの大きな魅力のひとつだと感じています。
それではいよいよ、Sub 4を鳴らしていきましょう。

特に印象に残っているのは、映画『DUNE(デューン)』を視聴したときの体験です。
広大な惑星を舞台としたこのSF作品は、砂の擦れる繊細な音から銃撃や爆発のような激しい音まで、非常に幅広い音の演出が求められます。
Subが加わったことで、そのすべてが一層リアルに、深く、そして身体に響くように感じられるようになりました。
張り詰めた静寂の緊張感、戦闘シーンの轟音、壮大な音楽の盛り上がり。
ただ“音が聞こえる”というのではなく、映画館で映画を観ているような、空間そのものに包まれる感覚が自宅に居ながら味わうことができたのです。
臨場感、迫力、没入感。
どれをとっても、Sub 4が加わることでワンランク上の映像体験へと引き上げられたのをはっきりと実感しました。
Arc Ultra単体でも十分すぎるほどの音でしたが、Sub 4を加えたことで、空間の“下層”が補強されたような安定感が生まれ、まるで部屋全体が一つのシアターに変わったかのようでした。

私はこれまで、音楽を聴くときにそこまで音質にこだわってきたわけではありません。
けれど、Sub 4を組み合わせた状態でApple MusicのDolby Atmos対応音源を聴いたとき、音楽が“ただ聴こえるもの”から“心に響く体験”へと変わったのを感じました。
ベースやドラムの音が、耳ではなく身体全体に伝わってくるような感覚。
音の下支えが強くなったことで、音楽全体に厚みと奥行きが生まれ、ボーカルや楽器の輪郭もはっきりと際立ちます。
ウーファーの役割を体で理解したのは、このときが初めてでした。
Arc Ultra単体でも十分満足していたのに、Sub 4を加えるだけで、音の深みがこんなにも変わるのかと驚かされました。
まさに、「音質って、こんなにも音楽の価値を変えるんだ」と素直に感動した体験です。

Arc Ultraだけでも、「これで十分」と思えるほどの豊かな音体験ができていました。
しかしSub 4を加えたことでその“十分”の感覚がいかに限定的だったのかを思い知らされました。Arc Ultraは中高音域を美しく鳴らし、Sub 4はその下で深く厚みのある低音域を響かせる。
この2つのスピーカーがこんなにも共鳴するなんて、こんな体験をしてしまったらもう後戻りができません。
“十分”だと思っていた私は、その先にある音の世界を知らされてしまいました。
Sub 4が鳴らす重低音は、Arc Ultra単体では感じることができなかった、新しい音の層を明確に提示してくれました。この違いこそが、Arc UltraとSub 4を組み合わせることの一番の価値だと感じています。
Sub 4はどんな人におすすめ?気になる点があるとしたら?
このSub 4をおすすめしたいのは、映画や音楽を「空気ごと」味わいたい人です。
私がこの製品の魅力を最も強く感じたのは、やはり映画を観たときでした。
映画館で体験するような、胸に響く重低音と、空間全体を包み込むような音の迫力。
久しぶりに「心が動いた」と感じるほどの没入感があり、自宅でここまでの体験ができるとは正直思っていませんでした。
また、音楽を“空間で聴く”という感覚を得られたことも印象的です。
ライブやオーケストラなど、実際の会場にいるかのようなリアルな空気感。
「まさかこの感覚を自宅で味わえるなんて」と、驚きとともに価値観が一変しました。
映画や音楽をただ楽しむだけでなく、“感じたい”と思う人にこそおすすめしたい一台です。

音質に関しては、Arc Ultraと同様に、Sub 4にも不満はまったくありません。
むしろ私のような“素人耳”では、その完成度の高さにただただ驚かされるばかりでした。
とはいえ、この迫力ある低音は、設置環境や使用方法によっては注意が必要です。
特に集合住宅では、映画館のような大音量で再生するのは現実的ではありません。
そのため私は、以下の3つの機能を活用しています。
- ナイトサウンドモード:大きな音(爆発音など)は自動的に抑え、小さな音(ささやき声など)は持ち上げてくれる機能。Sonosアプリ内で簡単に設定可能です。
- 音量制限:各部屋ごとに最大音量をあらかじめ制限できる機能。誤って大きな音を出してしまうリスクを減らし、常に快適な音量で楽しめます。
- スピーチエンハンスメント:音全体のボリュームを上げずにコンテンツ内のセリフやナレーションの音声を4段階で調整し、よりクリアで聞き取りやすくする機能。
こうした工夫を取り入れることで、周囲に配慮しながらも、気兼ねなく最高の音響体験を楽しめるようになりました。
【まとめ】魅了してやまない、Sonos Arc Ultra × Sub 4の新次元体験。
以上、この記事では、Sonosのプレミアムサブウーファー「Sub 4」を、実際の使用体験をもとにご紹介してきました。
その魅力をどうにか言葉にしようと頑張ってみましたが、正直なところ、まとめとして出てきた言葉は──
「いや、本当にすごかった」という、ただただ呆然とするような一言に尽きます。
音を聴いた後の余韻が、心にも身体にも深く残る。そんな体験でした。
今回、Arc UltraとSub 4を組み合わせたことで、自宅とは思えないような音響空間が生まれ、Sonosが提案する“9.1.4ch”サラウンドシステムの世界の入り口に立たせてもらった感覚があります。
今のこの環境には、心から満足しています。
それでも、「Era 300のようなリアスピーカーを加えたら、どうなるんだろう?」──そんな欲が湧いてしまうほど、音の深みにどんどん引き込まれているのが本音です。
そして今、個人的に気になっているのが、Sonos初のヘッドホン「Sonos Ace」。
空間オーディオやノイズキャンセリングへの期待に期待が高まっていて、ぜひ体験してみたい!と思っています。
いまや私は、Sonosのサウンド体験にすっかり魅了されてしまいました。
もしこの記事を読んでSonosに興味を持っていただけたなら、ぜひ前回の記事『Arc Ultraレビュー|27インチモニターと集合住宅で使いこなせるのか』もあわせてご覧ください。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。
自宅で音響環境を整えたい方に、心からSonos製品をおすすめします。

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