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Nothing headphone(1)レビュー|デザイン・音質・ノイキャン・操作性まで“Nothingらしさ”を体現した完成度。


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Nothing headphone(1)は、Nothingが初めて手がけたオーバーイヤー型ヘッドホンです。

スケルトンデザインをはじめとした“Nothingらしさ”が随所に散りばめられた、存在感のある一台に仕上がっています。

このブログではお馴染みのNothing。以前、Nothing Ear (a) のイベントでその世界観を体験させていただいており、私自身とても好きなブランドです。Nothing Earシリーズを長年レビューさせていただいてきましたが、今回もその機会をいただくことになりました。

【比較】結論出ました。Nothing EarとEar(a)買うならどっち?

今回ご紹介するのは、同ブランドのオーバーイヤー型のヘッドホンです。

結論からお伝えすると、デザイン・音質・ノイキャン・操作性いずれも満足度が高いと感じました。特に操作性が他のメーカーのヘッドホンとは明確に差別化されていると感じました。Nothingはスマートフォンも手掛けるテックブランド。使い心地の良いユーザーインターフェースがヘッドホンの操作性に落とし込まれているのがとても面白く、このヘッドホンを選びたくなる理由の一つにもなると感じました。

実際に体験した感想をレビューしていきたいと思います。購入の参考にしていただければ幸いです。

この記事を買いた人の情報

記事の執筆者 Yutta noteInstagram

ミニマリズムの考え方に影響を受け、デザインや機能性を重視した、自身の審美眼で選んだアイテムを紹介しています。妻と2歳の娘との3人暮らしで、日々、暮らしの最適化に取り組んでいます。お問い合わせ、ご質問はコンタクトページよりお気軽にどうぞ。

PR・ご提供品

本記事は、Nothing 様より製品提供を受けて執筆しています。

記載している内容や感想は、実際の使用体験に基づいた筆者の率直な意見です。

Nothing headphone(1)のデザインとスペック

Nothingといえば、まず語りたくなるのはやはりデザインです。
スケルトンデザインというブランドアイデンティティは、今回のNothing headphone(1)でもしっかりと健在。細部にまで“らしさ”が宿っています。

プロダクトデザイン

今回私が使用したカラーはホワイト。イヤーカップ全体がスクエア型でフラットな形状をしており、Nothing製品らしい洗練された印象を受けます。スケルトン部分からは内部構造(中央の丸はチャンバーとは呼ばれる構造の一部分)のデザインが見え、これまでのNothing Earシリーズを連想させる美しい仕上がりです。

右のイヤーパッドにはNothingのロゴ、左には、共同開発を手掛けたイギリスの高級オーディオブランド「KEF」の表記が入っています。表記の位置やフォントサイズまで計算されており、デザインの一部としての完成度が高い。細部まで美しく整えられているのがNothingらしいところです。

左:英国の老舗高級オーディオブランドKEFが共同開発に携わった。|右:ロゴは控えめな印象でデザインとして落とし込まれている。

イヤーパッドのカラーはブラック。これはブラック、ホワイトカラー共に同じ仕様のようです。クッションは、さらさらというよりもしっとりとした感触です。イヤーパッドの取り外しはできません。このクッション素材はヘッドアーム部分にも取り付けられています。

左:右側には操作系のボタンが集約。レッドドットのマークも左右判別の目印に。|右:文字として判別もさりげなく記載。

左右の判別は、アーム接続部にさりげなく刻印された「L」「R」の文字、そして右側イヤーカップにデザインされたレッドドットで判断できます。私は実際に使う中で、このレッドドットとサイドボタンの手触りで直感的に左右を判断することが多かったです。

各種ボタンのデザイン

Nothing headphone(1)の操作系は、3つのボタン「ローラー」「パドル」「ボタン」で構成されています。

各ボタンがそれぞれ異なる形状をしていること、そして複数の機能を持たせたいることが直感的に、迷いなくヘッドホンの操作を可能にしています。

左:上からローラー、パドルボタンが並ぶ。|右:イヤーパッドの上部にあるのがコントロールセンターボタン

まずは、最も特徴的な「ローラー」
上部に配置されており、押すと再生・停止、長押しでノイズキャンセリングのオン/オフを切り替えることができます。さらに、横方向に回転させることで音量の調整も可能。操作するたびに“カチッ、カチッ”と電子音が鳴るギミックが仕込まれており、触覚と聴覚の両方でフィードバックを感じられます。最もよく使用する機能がすべて一つの場所で操作を完結できるのが非常に使いやすくデザインされていると感じました。

続いて、下部に配置された「パドル」
左右にパタパタと動かせるこのスイッチには、曲送りや早送りなどの操作が割り当てられています。短く操作すれば曲スキップ、長く押すことで再生位置を調整できるなど、これも直感的に操作を行うことができ、とてもわかりやすいでしょう。

そして右側のイヤーパットに割り当てられている「ボタン」。これはコントロールセンターとしての役割を担います。空間オーディオの切り替えやイコライザの変更など、好みのカスタマイズを呼びだすことができます。そして、Nothing OSと一緒に使えば、Nohitng AIや、Nothing ラジオなどのコンテンツチャネルの切り替えにも対応し、さらに便利に活用できる機能が割り当てられています。

下部には電源ボタン。オフ時は赤い表示となるのがわかりやすい。

最後に、下部には電源ボタンとUSB-Cポートが3.5mmのイヤホンジャックが配置されています。電源ボタンもわかりやすい切り替え式のスイッチとなっています。

スペック表

タイプオーバーイヤー型
価格39,800円(税込)
重量329g
ドライバーユニット40mmダイナミックドライバー
BluetoothBluetooth 5.3
対応コーデックAAC、SBC、LDAC
マルチポイント
IP等級IP52
Nothing Headphone(1)スペック表

機能面をおさらいしておくと、Nothing headphone(1)は価格が4万円を切る中で、他社の高価格帯ヘッドホンにも劣らない性能を備えています。

バッテリーはノイズキャンセリング(ANC)オン時で最大35時間、オフでは最大80時間というロングバッテリー。さらに、5分の充電で約2.4時間(ANCオン時)使用できる急速充電にも対応しています。

対応コーデックはSBC、AAC、LDACをサポート。ハイレゾワイヤレス認証に加え、有線接続でのハイレゾ認証も取得済みです。

ドライバーは40mmダイナミック型で、ポリウレタンを使用したサスペンションシステムと、高剛性ニッケル被膜の振動板を組み合わせた構造。これにより、繊細でバランスの取れた音を実現しています。

価格に対してこの性能。39,800円(税込)というプライスで、デザイン性と操作性の独自性まで備えている点を考えると、非常にコストパフォーマンスの高い仕上がりといえるでしょう。

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Nothing headphone(1)を使ってみた感想

音質

操作は右手で全て行う。イヤーパッドに手を添えた時に自然にボタンがその位置にある。


初めてNothing headphone(1)の音を聴いたとき、最初に感じたのはヘッドホンの中の空間から繊細で、透き通ったサウンドが聴こえてきました。まるで音の粒が浮かんでいるような繊細さが聴いていて心地よさを感じました

Nothingのイヤホンシリーズでも感じていたように、全体のバランスがとても心地いい。低音が過度に主張することなく、全体を包み込むようなナチュラルな広がりがあります。長時間聴いていても疲れにくく、ジャンルを問わず自然に楽しめるチューニングです。

今回は、ドイツの老舗オーディオメーカー「KAF」との共同開発により、チューニングがさらに洗練された印象でした。

ノイキャン

ノイズキャンセリングの性能は非常に優秀だと感じました。
他ブランドのフラッグシップモデルと比べるとやや弱いという口コミも見かけますが、個人的には十分に効果を実感できるレベルです。

自宅で使用すると、ほとんど生活音を感じないほど静かな空間に包まれます。カフェでは周囲の雑音が自然に消え、自分の世界に没頭できる。電車内ではアナウンスの声は届きますが、音楽や音声コンテンツを聴き逃すことはありません。

ノイズキャンセリングとアダプティブモードの切り替えは、ローラーボタンの長押しで行います。動作は非常にスムーズで、切り替え時には演出音が再生されます。キャンセリングモードに入るときは“水の中に沈む音”、解除するときは“ため息の音”。この音の演出が相変わらず心地よく、Nothingらしい遊び心を感じさせてくれます。

操作性

操作性は、Nothing headphone(1)の中でも特に印象的なポイントです。
「ローラー」「パドル」「ボタン」という3つの操作系が非常に直感的で、指先ひとつで多くの動作を完結できる設計になっています。

右イヤーカップに触れるだけで、再生・停止・ノイズキャンセリングの切り替え、音量調整、曲送りなどがスムーズに行えます。特にローラーボタンは回すたびに軽やかなクリック音が鳴り、操作のたびに小さな満足感を得られる仕組みです。

この操作感を一度体験すると、「この操作がしたいからこのヘッドホンを選びたい」と思ってしまうほど魅力的。唯一惜しい点を挙げるなら、電源ボタンがやや小さく、切り替え時に少し硬さを感じたこと。ただし、それ以外の操作系が完成度高く仕上がっているため、全体としては非常に快適な操作性だと感じました。

装着感

ヘッドホンとして個性を放つNothing headphone(1)は、ファッションのアクセントにもなる。

それでは最後に、装着感についてお伝えしてレビューの締めくくりとしたいと思います。

Nothing headphone(1)は、見た目の印象よりも軽く、装着時のバランスが非常に良いです。
使い始めはややホールド感が強いと感じましたが、数時間の使用でしっかりと馴染み、頭部への圧迫感はほとんど気にならなくなりました。

重量は約320g前後と決して軽量ではありませんが、ヘッドアーム部分にクッション素材がしっかり入っているため、長時間のリスニングでも頭が痛くなることはありません。
通勤時やカフェでの作業など、1〜2時間の連続使用でも快適に装着できました。

使い始める前は、この個性的なデザインのヘッドホンを身につけると少し浮いてしまうのではないかと思っていました。
しかし実際に使ってみると、そんな心配はまったく不要でした。街を見渡せば多くの人が似たデザインのヘッドホンを身につけていますが、Nothing headphone(1)は一目でわかる個性を放っています。
最終的には、このヘッドホンを身につけること自体に“自分らしさ”を感じるようになりました。

長く使いたいと思えたから気になった点

左:クッションは取り外しができないのがちょっと残念。|右:スクエアデザインゆえ、よくぶつかるので傷が心配。

結論から言うと、Nothing headphone(1)を非常に気に入っています。
その上で、長く使っていきたいからこそ感じた“気になった点”を2つだけお伝えしておきたいと思います。

ひとつ目は、イヤークッションの交換ができないこと。
最近のフラッグシップヘッドホンでは交換式が主流となっており、Nothingのようにサステナブルを意識するブランドであれば、この点が改善されるとさらに魅力が増すはずです。

もうひとつは、スクエア型イヤーカップ同士がぶつかりやすい点。
この部分は長期的に使ってみないと判断できませんが、使用中にコツコツと当たる場面がありました。大切に使いたいからこそ、今の段階で少し気になったポイントです。

まとめ|Nothing headphone(1)は、デザインも体験も“Nothingらしさ”に溢れた完成度。

Nothing headphone(1)は、ブランドの世界観をそのまま形にしたようなヘッドホンです。
スケルトンデザインの独自性、直感的で気持ちの良い操作性、そしてバランスの取れた音質としっかり効くノイズキャンセリング。どの要素も高い完成度で、“Nothingらしさ”を存分に感じられます。

特に操作性は他ブランドにはない体験。ローラーやパドルといった物理操作に遊び心があり、テック製品でありながら“触って楽しい”存在です。

39,800円という価格を考えると、音質・デザイン・操作性のいずれも満足度が高く、コストパフォーマンスも十分。
音を聴く道具であると同時に、愛着を持って毎日使いたくなるヘッドホンです。

Nothing製品はいつも期待を裏切りません。今回のNothing headphone(1)も、まさにそんな一台でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。この記事がヘッドホン選びの参考になれば幸いです。

【比較】結論出ました。Nothing EarとEar(a)買うならどっち?

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